溺愛王子サマ達と秘密の同居

初めてのホームルームが終わっても、わたしはぜんぜん気が抜けなかった。

 だって、席に着いた瞬間からずっと、周りの視線が集まってくるんだもん。
 ひそひそ声まで聞こえるし、なんなら休み時間になった瞬間、前の席の子がくるっと振り返った。

「ねえ、夢咲くんってさ」

「は、はい」

「肌きれいすぎない?」

「えっ」

 いきなりそこ!?

「あとまつげ長いし、なんか近くで見るとめっちゃかわいい」

「か、かわ……」

 やめて。
 それ以上はほんとにやめて。
 男装初日にそんな感想言われたら心臓が止まる。

「いや、あの、よく言われる……かも」

 苦しすぎる返しをしながら笑うと、まわりの子たちまで寄ってきた。

「転入生なのにもう目立ってるよね」

「皇くんが教室まで来たのびっくりした」

「知り合いなの?」

 ぎくっ、と肩が揺れる。