溺愛王子サマ達と秘密の同居

食堂に入ると、るいが大きく手を振った。

「あ、おはよー! りんくん!」

「おはよう……」

「玲央くんも一緒だったんだ」

 るいがにこにこしながら言う。
 その一言に、わたしの肩がぴくっと揺れた。

 玲央は平然と椅子を引く。

「入口で会っただけ」

「ふーん?」

 るいの笑顔がちょっとだけ意味ありげになる。
 やめて、その顔。
 なんかもう気づかれてる気がしてこわい。

 朝ごはんを食べているあいだも、玲央はやたらとさりげなくわたしを気にしてきた。

「パン取れ」

「え?」

「遠いだろ」

「あ、ありがと……」

「牛乳、こぼすなよ」

「子どもじゃないし!」

「どうだか」

 そんなやりとりのたびに、るいがちらちらこっちを見てくるし、朔夜は無言のまま目を細めている。
 悠真だけがいつも通りやさしい笑顔でいてくれるのが救いだった。

 朝食を終えると、いよいよ登校の時間になった。

 寮を出た瞬間、きらきらした校舎とたくさんの生徒たちが目に入って、わたしは思わず立ち止まる。

「うわ……人、多い」

「そりゃ学園だからな」

「そうだけど……」

 しかも、わたしたちが歩き出した瞬間、まわりの視線が一気に集まった。

「え、Shine4……!」

「朝からやば……」

「皇くん、今日もかっこいい……!」

 ひそひそ声が、あちこちから聞こえてくる。
 玲央たちは慣れてるみたいだけど、わたしは全然慣れてない。
 こんな注目の中を歩くの、無理なんだけど!