溺愛王子サマ達と秘密の同居

次の日の朝。

 ほとんど眠れないまま迎えた朝に、わたしは鏡の前でぼんやり立ちつくしていた。

「……顔、やばいかも」

 昨日のことを思い出すたびに、頬が熱くなる。
 玲央に秘密を知られて、壁ドンされて、しかも最後にはあんなことまで言われた。

 絶対、俺から離れんな。

「むりむりむり……思い出しただけでむり……」

 両手で顔をおおってしゃがみこみそうになる。
 でも今日は、学園初日だ。
 緊張してる場合じゃない。ちゃんと男の子らしくしないといけないし、なによりボロを出さないようにしないと。

 気合いを入れて制服を整え、わたしは部屋を出た。

 一階の食堂に向かう廊下を歩きながら、できるだけ昨日のことは考えないようにする。
 ……いや、無理だけど。
 考えないなんて無理だけど!

 そんなことを思っていたら、食堂の入口でぴたりと足が止まった。