溺愛王子サマ達と秘密の同居

時計の針が七時に近づくころ、わたしは鏡の前で深呼吸をしていた。

「よし……落ち着け、わたし。じゃなくて、おれ」

 まだちょっと言い慣れない。
 でも、ここで間違えたら終わりだ。
 頬をぺちっと軽くたたいてから、わたしは部屋を出た。

 食堂は一階の奥にあった。
 明るい照明に、大きなテーブル。いい匂いまでただよってきて、お腹がきゅうっと鳴りそうになる。

「こっち」

 声をかけられて顔を上げると、もう来ていた玲央が軽く手を上げた。
 その瞬間、なぜかテーブルについていた他の三人までいっせいにこっちを見る。

 うっ。
 視線が強い。
 しかも全員顔がいいから、余計に緊張するんだけど。