冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。

フレデイとリリーなら皆をまとめてきちんとやっていくだろう。

二人は”パーテイ承ります“を雑貨ショップにすると言った。

カフェのアクセサリースペースも雑貨ショップに持って行くようだ。

今ではアクセサリー類は人を雇って作ってもらっているので、雑貨ショップに置くならその種類も増やせる。

そしてマーゴにジャスミンの考えたキュロットスカートと名付けたズボンだけどスカートに見えるものなどこれまでジャスミンが考えてマーゴに作らせていた服も売ってみたいと言ったのだ。

布地などはリリーが監修するらしい。

リリーはセンスがいいのでおしゃれな物ができるだろう。

バックも肩掛けの斜め掛けに出来る物や仲が細かく分かれていて取り出しやすいバッグなどもマーゴに作って貰っていたので、そんな物も改良して店におきたいと言う事だ。

マーゴも乗り気の様だ。

この家にはマーゴが裁縫をする部屋もあるので、忙しくなってきたらお針子を雇うようにするとリリーは言った。

それを聞いてジャスミンは、足踏みミシンを作りたいと思ったがこの国を出るまでには完成は無理だろう。

もっと早く思い付けばよかったと悔やんだ。

そうすればマーゴの縫製は飛躍的に早くなっただろう。

できない事を悔やんでも仕方がない。

ジャスミンはリリー達の案に了承した。

雑貨ショップはデイジーに店長をしてもらう予定らしい。

カフェの方はウエイトレスを増やせば何とかなる。

王都で一番の人気のカフェの求人なら応募は多いだろう。

これで何も心配なことは無くなった。

フレデイにジャスミンの部屋はフレデイとリリーの部屋にしなさいと言っておいた。

この屋敷で一番広いのだ。

浴場もトイレも隣にあるので快適な作りになっている。

フレデイはいつかジャスミンが帰って来た時の為にそのままにしておくと言い張るので、また主の命令を発動することになった。

その件はリリーにも念押ししておいた。

立場が人を作るのだからフレデイがこの家の長として主寝室を使う事が大切だと説いた。

それをみんなが分かる必要があるし、フレデイも覚悟を決める必要がある。

ジャスミンはフレデイに連絡係はシシリーに頼んだと言って、次の日シシリーがカフェに来た時に紹介した。但しさり気なく。

宰相がお忍びでやって来てから二ヶ月後にジャスミンは誰にも何も言わず朝早く大きめのカバンをもって旅立った。

たった一人で乗合馬車に乗り鉄道の駅まで行った。

隣国の国境まで汽車に乗りその後は馬車を雇って、王都に取って返した。

王都から辻馬車で今度は、この国随一の港まで行って、船に乗った。

港までの汽車の路線が今作られているが完成はまだ数年先になるようだ。

船の上で“くそ国王きっと見返してやる。このジャスミン様を見下したことを後悔させてやる”と心の中で嘯きながら、自分を𠮟咤した。