冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。

食事会は昼食の席で、新婚旅行のお土産を皆に買って来てくれたようで、一人ずつ渡してくれた。

ジャスミンは丁度アルバムが出来上がったと言って、6枚の絵を閉じてリボンで綺麗に装丁したものをシシリーとキンバリーに渡していた。

表紙にはカリグラフィーで、キンバリー&シシリーの結婚式という文字が入っていた。

一枚目にはシシリーとキンバリーがドレス姿と正装で二人で並んでいる絵があった。

父親とシシリーが花のアーチの前に立ち腕を組んでいる絵や二人の誓いのキスシーン、パーテイの風景、そして花馬車の前でキンバリーの妹を真ん中に三人で、並んでいる絵もあった。

シシリーとキンバリーは大喜びでその絵を見ていた。

キンバリーは花馬車の前で妹と三人並んでいる絵を見てまた号泣していた。

シシリーはそんなキンバリーを笑う事無く優しく背中を撫でていた。

家を捨てて自分を選んでくれたキンバリーの辛さも悲しみもわかっているのだ。

優しい二人なので、いつまでもお互いを思いやって仲良く暮らして行けるだろうとジャスミンはそう思って二人を見ていた。

「その花馬車の前の絵は少し小さくしてもらって額に入れてジュリさんに差し上げておいたのよ。すごく喜んでくれていたわ」

「ジャスミン、何から何までありがとう。ジャスミンにお願いしてよかった。ねっシシリー」

そう言ってキンバリーはシシリーの肩を抱いて幸せそうに笑った。

「泣いたり笑ったり忙しい奴だなあ。でもジャスミンさん僕からも礼を言うよ。キンバリーはジュリちゃんをとても可愛がっていたから、嬉しかったのだろう」

「まあ、王弟殿下からお礼を言ってもらえるなんて申し訳ないです。それにジュリさんの十六歳の誕生日パーテイをご自宅でお友達を十人招いてされるそうで、そのパーテイのアテンドも任せて頂いたんです。こちらこそありがとうございます」

そう言ってキンバリーとシシリーに笑いかけた。

「ご要望はあの花馬車に乗りたいのと中庭でパーテイをやりたいそうです。うふふっ、可愛いでしょう」

「あはは、あいつ花馬車がよほど気に入ったんだな」

そう言ってキンバリーは嬉しそうに笑った。