冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。

キンバリーはドーテスター伯爵家と縁を切っているので、参列してほしいとは言えなかったのだ。

そう言う事もあっての彼の号泣なのかもしれないとジャスミンは思っている。

キンバリーのお母様と妹のジュリには長い間馬車の中で待たせてしまったが、ぜひ二人の結婚式を見てほしかったのだ。

パーテイの間には二人の食べ物と飲み物も持って行って食べて貰っている。

カフェ・フラワーシスターズのケーキやおしゃれにした一口サイズのおにぎりにステイックサラダとジャスミンオリジナルのドレッシング等珍しいパーテイ料理に二人とも美味しかったと言って楽しんでくれたようだ。

「この馬車凄く可愛い。私も乗ってみたい」

とジュリは無邪気に言って笑っている。

ジャスミンは花馬車の前で三人で並んでもらって、画家のムーシュに絵をかいてもらった。

この結婚式のダイジェスト版を絵にしてアルバムを作りたいと思っているのだ。

ムーシュはカタログからイラストまですべてお願いしている画家で似顔絵は得意でとても似ているうえに手早く書くのだ。

結婚式の前に大体どんな場面を絵にして欲しいかあらかじめ伝えているが、細かい所はムーシュに任せている。

とても腕のいい絵のセンスのある画家だと思っている。

どこかの貴族家が家族の肖像画などを依頼してくれたらきっと売れっ子の画家になるはずだ。

でも売れっ子になるとこんな事はやってくれなくなるかもしれないが…

でもムーシュが画家として売れる事は嬉しい事だと思っている。

二人は花馬車に乗って参列者の冷やかす声に送られて港まで出発していった。

途中でケニーに簡単な軽食と飲み物を渡すように言っている。

ケニーはそのサーブのかかりなのだ。

後でシシリーに聞くと港までの道中やんやの喝さいで大変だったらしい。

とくに子供達が大喜びで馬車の後を走って追いかけて来るので、ひやひやしたと言っていた。

そして二人は二週間のハネムーンを終えて帰ってきた。