冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。

第一号のお客様は極上のお客様だった。

今日皆に報告するのが楽しみだ。

だいたいのスケジュールを立てて行くので、五日後にドレスメーカーでお会いすることになった。

頼みたい店は決まっていていつもドレスを作って貰っている所だそうだ。

この機会にジャスミンもそのドレスメーカーに繋ぎができれば嬉しい。

その日の夜、皆で夕食を食べながら今日のお客様第一号の話をした。

「シシリー・バネストン様の結婚式を承ったのよ。お相手はキンバリ・シオノラ・ドーセスターでドーセスター伯爵家の嫡男なんだけれどシシリー様と結婚するために家名を捨てて平民となってバネストン商会の跡取りとして今は勉強中らしいの」

「まあ、なんてロマンチックなの、そんな男性が今頃いるなんてシシリー様はよほど魅力的なのね」とリリー

「とてもチャーミングで美しい方よ。それでね。シシリー様のお母様は早逝なさっていてドーセスター伯爵夫人にも相談できないので結婚式の相談に乗ってほしいと仰ってるの」

「まあ、そう言われたらジャス姉様張り切っちゃうわね」

「うふふ、そうね。今度結婚式のドレスをオーダーするのもご一緒することになっているの。式は六カ月先だけど楽しみだわ」

みんなとても嬉しそうに話が弾んでいる。

「その時は皆の協力もお願いね」

「「「もちろんよ。楽しみだわ」」」

「それまでにも何件かパーテイのオーダー取らないとね。頑張るわ」

ジャスミンは言葉通りにその後何件か貴族のご令嬢の誕生日パーテイや家族のお祝い事のパーテイなどを請け負った。

平民の裕福なお家の内輪の小さなパーテイから大きな商会の何百人を呼ぶと言う新しい商品のお披露目のパーテイまで様々なパーテイやお祝いの席を、ジャスミンの新しい感性でおしゃれで目に留まるパーテイの提案をアテンドした。

ジャスミンの”パーテイ承ります”の店は少しづつ噂になっていった。