小悪魔ちゃんには死神がお付きのようで

しかし


メロは落ちていたポスターを拾い上げると、じっと僕の顔を見つめた


その唇が、ニィッと意地の悪い、だけど言葉を失うほど可愛い笑みの形に歪む。


「へぇ……。あの完璧王子の水井くんが、実はゴリゴリのオタクくんでした、か」


「う……っ」


「これ、クラスのみんなに言ったら、どんな顔するやろなぁ? 写真、撮っといたろか?」


スマホを取り出そうとするメロに、僕はプライドをかなぐり捨てて頭を下げた。


「頼む、それだけは勘違いでもいいから勘弁して! 何でもするから!」


何でもする

――オタクがパニックになった時に言う、一番言ってはいけないセリフ


メロはスマホを引っ込めると、人差し指を顎に当てて「何でもなぁ……」と僕を上から下まで値踏みするように見た


「な、何だよ……」


「決まり。な、水井くん。うち、今めっちゃしたいことあるんよ」


「したいこと……?」


メロは一歩、僕に近づいた