小悪魔ちゃんには死神がお付きのようで

彼女が体調が悪いのか、ほんの少し顔色が悪いように見えたけれど、それよりも僕の心臓は別の意味でバクバクと跳ね上がっていた


地面を見て、全身の血の気が引く


ぶちまけられた荷物の中心に、朝、気合いを入れるためにカバンに忍ばせていた僕の好きなアニメの激レア限定缶バッジと、アニメ雑誌の付録の推しキャラ特大ポスターが、これでもかと主張するように転がっていた。


「……あ」


メロの視線が、地面のオタクグッズに注がれる


その瞳が、驚きで丸くなった


「……え、これ。水井くんの……?」


「ち、違う!これは、その……友達に頼まれて……!」


バカ言え


自分のカバンから出てきて言い訳が通じるか


終わった


僕の高校生活は、ここで完全に終了だ


明日から学校で『オタク王子』って指を差されて笑われるんだ


絶望で目の前が真っ暗になる