伝説の歌姫は、正体を隠して専属お世話係になりました!(仮)

私の名前は瑠璃川志歩(るりかわしほ)
「志、高く 人生を歩いていこう」
というおばあちゃんの願いが込められていて
私には似合わないくらい可愛い名前だ……。

でも私はこの名前が大好きでとっても大切なんだっ!!

私の好きなものは スイーツと、おばあちゃん

お父さんとお母さんは私の記憶がない頃に
私をおばあちゃんに預けてどこかへ
行ってしまった……

「私のお父さんとお母さんは今どこで何をしているんだろう?」
と考えることは、
たまにあるけれど別におばあちゃんがいるから
寂しくないよ !

私は私を愛して 大切に育てておいてくれている
おばあちゃんがとっても大好きなの……!

スイーツはおばあちゃんが食べていた
ショートケーキを食べて感動して大好きになった


ここまでは平凡などこにでもいる女の子だ


私はどこにでもいる平凡な女の子になるはず
だった……

小学生まではおばあちゃんと2人で幸せでのどかな、毎日を暮らしていたのだけれど

中1になりたての時、
入学祝いで初めて東京に行った……

あの時はとっても高い建物とたくさんの人に、
驚いて色々な店に興味を持って走り回った

今、思い返せば 興奮していたのだろうけど
おばあちゃんを困らせたな……

申し訳ない ……

色々な店を回って好きなものをたくさん買って
いた時 急に知らない人に声をかけられた

「こんにちは 」
と軽く挨拶されただけなのに人と関わりの
少なかった私には緊張と不安があったようで
体が こわばった……

緊張しながらも話の内容を聞いていると 、
どうやら スカウト らしい

なんで私が!?と驚いたけど

その時の私は、おばあちゃんの励みになるなら
私を育てることで 負担がかかっている分
頑張りたい!!
と答えた……

この選択が後に伝説の歌姫と、言われることに
なる……

芸能界に入った 私は、早くも多くの、
人気を掴み、 ファンに応えながら
一生懸命歌った……

歌姫として 歌番組に出てた時は
すっごく嬉しかったな〜

そこからぐんぐん 人気を掴んでいった……

ライブをして、テレビに出てと、とっても大変
だったけれど、ファンの幸せになるなら!
と一生懸命やった……

だけど中3の夏……
私は 引退発表をした
理由は……疲労に限界が来たからと、
私が生きていけるお金が貯まったからだ……

元から そこまで体力に自信がなかった私は
中3の夏にはやめるということは、
自分の中に決めていた……

最初は、電撃引退する予定だった
引退発表をしたら、
マスコミなんかが押し寄せるからっていう理由で……

でもそれだけは、したくなかった……
急に引退したら、今まで推してくれている
ファンが、困惑するとおもうから……

だから、電撃引退は、しなかった

いざ、中3の夏になって社長に初めて
引退することを言った時は残念がられたな ……
ごめんなさい !!社長  

世間に、公表した後は、
ファンのみんなから 悲しみの声や励ましの声が
届いた ……ファンもごめんなさい!!

ここから流れるように 引退発表をし、
私はファンの 償い 的なものとして
握手会などのファン活動に力を入れた……

いつもの倍、 ファンが押し寄せて、
大変だったな……

そして私は、
アイドル育成学園の特別講師として
授業に、行かせてもらったりした……
いろいろな、人に教えるのは大変だったけれど、
あれも 懐かしいひとつの思い出だな……

そんなこんなをして中3の冬 ……
私はとうとう最後のファン活動とし 、
芸能活動の幕を閉じた ……

こんな波乱万丈な日々を送った 私は、
高1からは普通の人生を歩もうと、
目標を立てた

まあ すぐに壊れることになるんだけど……

私は今、あるライブ会場にいる

も、もちろん私がライブをするわけじゃないよ!

私の推しがここでライブをするんだ……

私の推しは Hso 通称お星様
5人組 ボーイズグループで
今をときめく 人気急上昇中のアイドルだ!!

一人一人 個性があってすっごくかっこいいんだ…

芸能人生をやめてから何をしようかと
悩んでいた時 、
ふと目に止まったのが お星様だった……

夢に向かって一生懸命のその姿に心を打たれた……

きっかけは それだけじゃない ……
私の幼馴染が2人いて その1人のまーちゃんこと
まひろが、お星様のメンバーなのだ !!

まーちゃんとは、たまに連絡を取り合っていた
けれど ある日 連絡が途絶えた ……
今、考えればきっと お仕事とかオーディションが
忙しかったのだろうな ……

私の忙しかった時も連絡がそこまで
取れなかったし……

まーちゃん 頑張っているかな?見るの楽しみ!!

ちなみに私の服装は、
私の色素が薄いピンクの髪色がバレないように
黒髪ウィッグとカラーコンタクト
おまけに 伊達メガネだ

平凡にバレないように暮らそうと思った末
こんな地味子、格好になった……

これなら絶対バレないぞ!!

ライブはものすごく倍率が高い
抽選で当たったの……!!

昔から 運だけは良かった……
運がよくて良かった〜

見る方のライブは、初めてだから
すっごく楽しみで、昨日の夜は ほとんど
眠れなかった……

「ふわぁー楽しみ」

あくび が 言葉と混じって間抜けな 声が出た
……ふふっ

芸能界ではそういうのが厳しかったけど、
今は警戒心が薄れてるな ……

あくびを何回かしながら 列に並んでいると
急に広いところに出た

わっ……大きいドーム !!
って……私もここで歌ったことがあるや……

指定された席に座るとふかふかで
もっと眠たくなってきてしまった

うー 眠いけど……

寝たらお星様のライブが見れない!!
目を頑張って開いてると 辺りが急に暗くなった

え?とうとう寝ちゃた?
そう思ったけど
ほっぺをつねると、痛かった

痛たたた…… 

起きてる!?

すると、急に軽快な音楽が流れ出した……

次の瞬間ステージに、スポットライトが、
当てられた

「「「キャーーーー!!」」」

ん?あ!

「わ〜」

一瞬にして、このドームが、
黄色い歓声に包まれた……

「わっ……か、かっこいい」

エモい!かっこいい!
あつい!

Hsoの登場でドーム全体の、熱気がすごい!
ライブってこんなに熱かったけ?

ちなみに、このライブは、質問コーナーや、
ファンサに答えてくれるタイムもあるんだ!!

いろいろ詰め込んじゃっていいのかな?

ファンにとっては、夢だけど
つかれないかな?

そんなことを思っていたら、幼馴染みの
まーちゃんが、歌い出した……

ブワッ………

会場全体の空気が変わったような気がした……

このワンフレーズだけで
まーちゃんの、ここに立っている気持ちとか、
どれだけ練習してきたかが、分かった……

すごいよ!!
まーちゃん!!

小さい時のまーちゃんじゃないんだね……

もう、涙が出てきそう……

次に歌い出したのは
東雲 緑くん(みどり)
お星様の、癒し 担当で場を和ませるのが得意
メンバーカラーは緑のふわふわ系男の子 !

次は 如月 樹音(じゅのん)くん!
ツンデレだけど、とってメンバー思いの男の子でツッコミ担当 !メンバーカラーは 青だよ ……

次は 星月宇宙(そら)くん!
お星の明るい 担当でリーダーだ……
すっごく頼れるお兄ちゃん系の男の子!
メンバーカラーは、赤だよ!

最後が西園寺 湊(みなと)くん!
とってもクールでミステリアスだけど、
樹音くんのように
すっごくメンバー 思いらしい!
メンバーカラーは黒!

そして、みんな高1なんだ……
高1なのに、頑張ってえらいな……

最初の、曲だけじゃなくて、
5人で、次々と歌を歌っていった

そのジャンルが、バラードから、明るい系!
恋愛物まで……

最後の曲は、すっごく感動する曲で、
観客全員、感動の嵐になってしまった……

私も、久しぶりにとっても泣いた

ライブ、終わっちゃった……

「ここからは、質問やファンサに応えていくよ〜!」

みどりくんの声でハッと気づいた……

まだ、終わってない!!

曲は、終わってしまったけど……

や、やった〜

眠気が覚めきっていた私は、一人ガッツポーズをした……

「質問とかありますか?」

みどりくんのその一言で、
会場の、ほぼ全員が、手を挙げた

みんな、伝えたいことがあるんだな……

私も……伝えたいな!

指されるわけないか!
と思ってたけど、手を挙げた……

みどりくんは、うーん……とうなる動作
をした後一人を指、さした

その指が、まっすぐ私に……
いや、前の人かもしれない!

「黒髪に黒色のメガネの女の子!」

え?わ、私だ……

こんな事ある?!

運が良すぎて、あとで罰が当たるかも……

何を、話すかあんまり決めてなかった……