俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

特別病棟の個室に移って数日。

葵は窓際に置かれたベッドで過ごしていた。

そこへ、午前の回診を兼ねた外科チームが訪れた。

​律はゾロゾロと何人もの若手医師や看護師を率いて現れた。

律は白衣のポケットに両手を突っ込んだまま、葵のベッドの前に立った。

​担当看護師が報告を始める。

「御堂先生、一ノ瀬さんの本日のバイタルデータです。今朝から自覚症状としての息切れもなく、順調に経過して……」

​律は葵の担当看護師の言葉を一瞥もせずに遮った。


「心電図波形の第2誘導で、STセグメントに0.5ミリの微妙な動揺が出ている。見落としたのか?」

​担当看護師は慌てて言葉を返した。

「えっ……?  あ、それは今朝、一ノ瀬さんがお手洗いに立たれた直後の記録で……」

​律は冷静に、そして厳しく言い放つ。

「理由を聞いているのではない。動態時の不整脈出現リスクを軽視するなと言っている。今すぐ24時間心電図のトレンドデータを再解析し、昼までに報告しろ」

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