俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

「特発性心筋症という極めて重篤な基礎疾患に対する術後心機能の回復推移は、標準的なガイドラインの枠組みだけで判断できるものではない。一般病棟のような環境で不要なストレスや感染リスクに晒されれば、自律神経の乱れから致死性不整脈や血圧変動を誘発する恐れがある。……彼女は軽快退院するその日まで、モニター管理が徹底できるこの特別個室で俺の直轄下に置く」

​「し、しかし副院長が病床稼働と差額ベッド代の運用について厳しく指摘しておられまして……」

​「副院長には『症例の厳密な術後管理に異論があるなら、自ら執刀して結果を示してから言え』と伝えろ。医療安全上の指示に口を挟むなら、来期の外科予算の配分を見直す」

​「……承知いたしました……」

​律は誰も抗えない絶対的な主治医としての権威で看護師を退けるた。

自らドレーン抜去の処置キットと縫合糸切断用の処置セットを携えて葵の病室へ入った。

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