俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

山下はドレーンバッグの目盛りに目を凝らし、迅速に測定と電子カルテへの入力を完了させる。

そして山下は深々と頭を下げて退出していった。

​ドアが閉まり、再び静寂が訪れる。

​あまりの温度差に、葵は少し申し訳なさそうな視線を律に向けた。

​「……律先生。看護師さんたちに、あんなに厳しくしなくても……」

​「甘いことを言うな」

​律はお粥の器をサイドテーブルに置いた。

そして律は葵の額に手を当てる。

律は皮膚温と発汗の有無を確かめるように、そっと掌を沿わせた。

​「ICUを出たからと言って、油断していい理由にはならん。手元のドレーン感染、遅発性の縦隔炎、不整脈……術後合併症のリスクは依然として存在する。現場全体に緊張感を持たせなければ、万が一の過失でお前を失うことになる」

​「律先生……」

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