俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

露わになった葵の胸元に、冷たい聴診器のチェストピースが当てられる。

​「っ……」

​至近距離にある律の美しい横顔と、律からかすかに漂う清涼感のある香りに、葵の心臓は激しく跳ね上がった。

​ピッ、ピッ、ピッ、ピッ——

​病室に響く心電図の電子音が、はっきりと速度を上げて鳴り響く。

​「……脈拍108。相変わらず素直すぎる体だ」

​「あ、あの……金属が冷たくて……」

​「白々しい嘘をつくな」

​律は聴診器を外すと、不敵で意地悪な笑みを浮かべ、葵の顎をすっと持ち上げた。

逃げ場を塞ぐような、甘く強引な拘束。

​「俺に触れられて動揺していると認めろ。……俺の前で可愛げのない意地を張るな」

​「む、無茶苦茶です……っ」

​「無茶苦茶で結構。俺の言うことが絶対だ」

​律は冷徹で傲慢だった。

けれど、葵の顎を支える律の指先も、葵を見つめる律の刃のように鋭く美しい瞳も、溶けるような甘さと熱を孕んでいる。

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