俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

どこまでも力強く、圧倒的な言葉だ。

自分のために世界中を敵に回してでも戦ってくれる、冷徹で傲慢な「支配者」。

葵の胸は自分が彼によって完璧に守られているのだと思い、温かな愛おしさと安心感で満たされていった。

​「……はい、律先生」

​律は葵が静かに頷くと、満足そうに口元の端を微かに上げた。

葵の頭をそっと、ポンポンと撫でた。

​「良い子だ。……さあ、余計なことを考えずに休め」

​冷酷な仮面の下に隠された、あまりにも優しい、絶対的な過保護。

葵は彼の温かい眼差しを見つめながら、律先生のどこが、氷の冷血漢なんだろうと思った。