最強ヴァンパイアに溺愛されています!

「昼食なら俺と食べる」

「えー、独占禁止ですよ」

奏多がむっと頬をふくらませる。
その様子が少し可愛くて、美月が困って笑ってしまった時だった。

「楽しそうだね」

やわらかな微笑みと一緒に、一ノ瀬玲が近づいてくる。
その手には、整った包みのお弁当が二つあった。

「よければ、屋上でどうかな。風も気持ちいいし、転校生歓迎にはちょうどいい」

「玲先輩ずるい。準備いいなあ」

「君ほど露骨じゃないだけだよ」

にこやかな会話なのに、なぜか火花が見える気がする。
美月がどうしようと戸惑っていると、机に軽く腰を預けた天城夜斗が、ふっと笑った。

「転校生ちゃん、そんな困った顔すんなよ」

夜斗は美月の机の上に手をついて、少しだけ顔を寄せる。