最強ヴァンパイアに溺愛されています!

「うん」

するとルカはそれだけで満足したみたいに、美月の鞄を自然に手に取る。
まるでそれが当然みたいに。

「え、どこ行くの?」

「静かなところ」

その返事だけで、胸がどきんと跳ねる。
静かなところ。
ふたりきり。
それだけで、昨日の放課後を思い出してしまう。

教室のざわめきの中を、ルカは何の迷いもなく歩いていく。
そのあとを追いながら、美月はみんなの視線を感じていた。

けれど今は、それよりも隣のルカのほうが気になって仕方ない。