最強ヴァンパイアに溺愛されています!

「近い」

ただそれだけ。
けれど低い声には逆らえない圧があった。

「えー、冬真くん厳しい」

奏多が頬をふくらませる。
その様子に、教室の空気が少しだけやわらぐ。

けれど次の瞬間、ルカが立ち上がった。

その動きだけで、空気がまた張りつめる。

ルカはまっすぐ美月の席まで来ると、机に手をついて顔を寄せた。
昨夜を思い出して、美月の頬が熱くなる。

「……ちゃんと来たな」

耳元に落ちる低い声。
それだけで心臓が跳ねる。

夜斗が面白くなさそうに眉をひそめた。
玲は微笑みを崩さず目を細め、奏多は露骨にむっとする。