最強ヴァンパイアに溺愛されています!

「朝も昼も一緒にいられるし」

「僕も賛成かな」

一ノ瀬玲が穏やかに微笑む。

「白雪さんの学校生活を支えるには、近い席のほうが都合がいい」

「……俺も近いほうがいい」

神楽冬真までぼそっとつぶやいて、美月は目を丸くする。

「えっ、冬真くんも?」

「守りやすい」

たったそれだけ。
なのに妙に説得力がある。

一斉に「美月の近くがいい」という流れになってしまい、教室は完全にお祭り騒ぎだった。

「やば、なにこの状況」

「白雪さんモテすぎでは?」

「九条くんの顔こわ……」

ひそひそ声が飛ぶ中、ルカだけが無言だった。
その静けさが逆にいちばん怖い。

「ルカくん……?」

おそるおそる呼ぶと、ルカはふっと美月の方へ顔を向けた。
その目は静かなのに、嫉妬を隠していない。

「お前は誰の隣がいい」

「え」

直球すぎる質問に、美月の思考が止まる。

「そ、それは……」

答えられるわけがない。
教室中が見ているし、ほかのみんなだっているのに。