最強ヴァンパイアに溺愛されています!

「今の席じゃ駄目なのか」

「えっ」

「見えるし、近いし、問題ないだろ」

真顔でそんなことを言うから、美月は一気に頬が熱くなる。

「でも、席替えはみんなするものだし……」

「知ってる」

「じゃあ……」

「知ってるけど嫌だ」

きっぱり言い切られて、美月は言葉を失った。

そのやり取りを、周りが見逃すはずもなかった。

「ははっ、九条わかりやすすぎ」

天城夜斗が椅子をくるっと回しながら笑う。

「席離れたくないんだ?」

「うるさい」

「でも気持ちは分かるかも。転校生ちゃんの隣、人気出そうだし」

夜斗のそのひと言で、教室の何人かがわっとざわつく。
その中には、もちろんあの四人もいた。

「それなら俺、美月先輩の隣がいいです」

如月奏多がぱっと手を上げる。