最強ヴァンパイアに溺愛されています!

一時間目の終わりを告げるチャイムが鳴ると、教室の空気がふっとゆるんだ。

「次のホームルームで席替えするからな」

担任が何気なくそう言った瞬間だった。
ざわっと教室が湧く。

「やった」 「窓際がいい」 「前はやだなあ」

そんな声が飛び交う中、美月も少しだけ胸を弾ませた。
席替えなんて、転校生らしいイベントという感じがして少し楽しい。

でもそのすぐ隣で、ぴたりと空気の温度が変わった。

「……席替え」

低くつぶやいたのはルカだった。

「る、ルカくん?」

声をかけると、ルカはゆっくり美月を見る。
その表情はいつも通り涼しげなのに、目だけが全然穏やかじゃない。