元カレ弁護士の恋事情

 私は一体、何をしてしまったのだろうか?
 直属の上司である課長はともかく、社長や専務までいるなんて。
 心臓が嫌な音を立てる。
 デザインの仕事は、もちろん責任が伴う。
 自分の作ったものが世の中に出ることは嬉しい反面、常に不安もあった。
 けれど、こんなふうに呼び出されるような覚えはない。
 
「実は、こういったメールが来てね……」
 
 社長がプリントアウトした紙を差し出す。
 そこには、東都ダイニングのデザイナー……つまり私が、盗作をしたのではないかという文面が載っていたのだ。
 一瞬、意味がわからなかった。
 
「説明してもらいたいのだがね」
「ご、誤解です! 私は盗作なんてしていません……!」