蛍の泣き声


見えへん分まで
綺麗な心がある。

分からん分まで
綺麗な色で世界を描いてるはずやから…

幸せそうに笑う陽の手を握り直すと、息を吐いて星空を見上げた。


真っ暗な空

そのおかげで綺麗に光る星に俺はなぜか少し嬉しくなる。

陽は

眼が見えなくて暗い視界の中

この星のように

小さく
小さく

輝く光も見つけられるはず。