星降る夜に

学校からの帰り道、私はなんとなく家とは違う方向へ歩いていた


理由はなかった


ただ、少しだけ帰りたくなかった


気づけば、小さな公園の前に立っていた


夜の公園は静かだった


街灯が一本だけ、古いベンチを照らしている


そのベンチに、男の子が一人座っていた


制服姿


顔はよく見えなかった


ただ、空を見上げていた


私もつられて空を見る


その夜は、星がよく見えた


「……きれい」


思わず呟いた


すると、男の子がこちらを見た


少しだけ驚いた顔


でもすぐに、優しく笑った