私の運命の人

迎えた二十四日。
終業式を終えると、冬休みの過ごし方を指導してから「すてきなクリスマスとよいお年を」と言って生徒たちを見送った。
職員室で軽く昼食を食べ、書類の整理をしていると、次々と先生たちが帰って行く。

「三嶋先生も今日はもう帰ったら? せっかくのクリスマスイブだし」

そう声をかけてきた二十代後半の女性の先生は、心なしかいつもより服装がオシャレだった。
髪もきれいに巻いてある。

「私もそろそろ帰るわね。また明日」
「はい、お疲れ様でした」

笑顔で挨拶してから時計を見ると、夕方の四時を回ったところだった。

(一旦マンションに戻っていっくんを待とうかな)

予定がわからないから、今日はそれぞれ仕事が終わったあとに連絡を取り合おうと話していた。
私は「お先に失礼します」と言って職員室を出ると、歩いて最寄駅に向かう。
いっくんに【マンションで待ってますね】とメッセージを送ると、【わかりました。それなら僕も一旦帰るので、車で出かけましょう】と返事が来た。

(車なら靴ずれの心配もないから、お気に入りのヒールの高い靴にしようかな。服もそれに似合うものにして、髪型も……)

あれこれ考えているうちにあっという間にマンションに着く。
私はクローゼットを開けて手当たり次第にワンピースを取り出し、鏡の前でにらめっこした。