放課後の特別授業は溺愛です、先輩。

「⋯⋯どーしたの、先輩。そんなにかしこまって」



放課後の部室。

まだ暖かさの残る日差しが窓から差し込んで、私と瑞希の頬をかすめる。



「え、えっと⋯⋯取材?みたいな⋯⋯あははー⋯⋯」



そう言って誤魔化したけど、心の中では心臓がバクバクと音を立てていた。

ど、どうしよう⋯⋯。

これから私、瑞希と恋バナしなくちゃいけないんだよねっ⋯⋯!?



「そうやってモゴモゴ言われんの無理だから。
用事がないんだったら僕、この小説読むんで」

「あぁっ!! 待って、言う! 言うから!
本の世界に行かないでぇ⋯⋯っ」

「ん。よろしい」



⋯⋯⋯⋯あれ?

瑞希って、私の後輩で、年下なんだよね⋯⋯?

なんでこんなに後輩に振り回されてるんだろう、私⋯⋯。

そんな疑問を抱えながら、私は深呼吸をした。



「⋯⋯⋯⋯瑞希って、恋、したことある?」

「真剣な表情かと思ったらなんすか、それ。
しかもメモまで用意して」