最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

写真を見た瞬間、心臓がひゅっと縮んだ。

「……誰、これ」

 声がかすれる。

 古びた写真の中央。
 やわらかく笑うその女の人は、年齢こそ少し上に見えるけれど、目元も、顔立ちも、驚くほど私に似ていた。

「君のお母さんだよ」

 九条先輩の言葉に、頭が真っ白になる。

「……え」

「正確には、若いころの」

 そんな。
 だって私は、母の昔の写真なんてほとんど見たことがない。
 仕事が忙しい人で、家でもあまり昔話はしないし、アルバムだってほとんど出てこない。

「うそ……」

「嘘じゃない」

 九条先輩は静かに言う。

「この学園の卒業生だ」

 視線がもう一度、写真に落ちる。
 母が、この学園の。
 じゃあ、ローズと関係があるのも。