「どこで見せるつもりだ」
朔が低く問う。
「資料室」
即答だった。
「人の少ない場所のほうがいい」
「却下やな」
蓮くんがすぐに言う。
「どう考えても怪しすぎるやろ」
「そうかな」
「そうや」
「でも教室や廊下で見せられるものじゃない」
九条先輩は少しだけ目を細めた。
「内容が内容だから」
氷河ノ先輩の空気が冷える。
「なら俺も行く」
「それだと意味がない」
「は?」
「見せるのは相沢さんだけだ」
その一言で、場の温度が一気に下がった。
「何で私だけなんですか」
思わず聞くと、九条先輩は少しだけ困ったように笑った。
「君のためだからだよ」
「そういう言い方がいちばん信用ならん」
蓮くんが吐き捨てる。
「でも本当だよ」
九条先輩は否定しない。
「他の誰かが先に知ると、もっとややこしくなる」
「そんな曖昧な説明で通す気か」
氷河ノ先輩の声は鋭い。
「通らないなら、それでもいい」
瑞希先輩は静かだった。
「ただ、僕は手を差し出した。それだけだ」
そのまま踵を返しそうになるのを見て、私は思わず声を上げた。
「待ってください」
朔が低く問う。
「資料室」
即答だった。
「人の少ない場所のほうがいい」
「却下やな」
蓮くんがすぐに言う。
「どう考えても怪しすぎるやろ」
「そうかな」
「そうや」
「でも教室や廊下で見せられるものじゃない」
九条先輩は少しだけ目を細めた。
「内容が内容だから」
氷河ノ先輩の空気が冷える。
「なら俺も行く」
「それだと意味がない」
「は?」
「見せるのは相沢さんだけだ」
その一言で、場の温度が一気に下がった。
「何で私だけなんですか」
思わず聞くと、九条先輩は少しだけ困ったように笑った。
「君のためだからだよ」
「そういう言い方がいちばん信用ならん」
蓮くんが吐き捨てる。
「でも本当だよ」
九条先輩は否定しない。
「他の誰かが先に知ると、もっとややこしくなる」
「そんな曖昧な説明で通す気か」
氷河ノ先輩の声は鋭い。
「通らないなら、それでもいい」
瑞希先輩は静かだった。
「ただ、僕は手を差し出した。それだけだ」
そのまま踵を返しそうになるのを見て、私は思わず声を上げた。
「待ってください」



