最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

教室の扉がこんこんとノックされた。

 全員が一瞬で黙る。

「誰だ」

 氷河ノ先輩が鋭く問う。

 扉の向こうから返ってきたのは、落ち着いた声だった。

「僕だよ」

 九条先輩。

 空気がぴんと張りつめる。

「開けてもいいかな」

 その声は穏やかだった。
 でも私は、昨日の表情を思い出して胸がざわつく。

 氷河ノ先輩が警戒したまま扉を開ける。
 そこに立っていた九条先輩は、いつも通りの優しい笑顔だった。

「朝から集会?」

「何しに来た」

 氷河ノ先輩が冷たく言う。

「相沢さんに用があるんだ」

 私に?

 思わず背筋が伸びる。

 九条先輩はまっすぐ私を見て、静かに口を開いた。

「君に見せたいものがある」

「見せたいもの……?」

「昨日の続きだよ」

 その言葉で、部屋の空気がさらに重くなる。

「ローズについての手がかり」

 誰も、すぐには動かなかった。