最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

「スクショ」

「は、はい」

「大丈夫。今度はこっちが追う」

 低い声。
 もう迷いはなかった。

「絶対に逃がさない」

 その目を見た瞬間、怖いのに、少しだけ安心してしまう。

 先輩はスマホを握ったまま、私に向き直る。

「胡桃」

「はい」

「今日はもう寝ろ」

「でも」

「俺がここにいる」

 それだけで、十分だった。

 私はおそるおそるベッドに横になる。
 先輩はその横の床に背を預けて座りこんだ。

「えっ、そこですか」

「見張るにはちょうどいい」

「ベッド使ってくださいよ」

「使わない」

「なんで」

「お前の隣はまだ早い」

「……っ!!」

 顔が一気に熱くなって、私は毛布を頭までかぶった。

「もう無理です……」

「寝ろ」

 低くて、少しだけ笑いを含んだ声。
 その声を聞きながら、私は心臓をばくばくさせたまま目を閉じた。

 だけど眠りに落ちる直前。
 毛布のすき間から見えた先輩の横顔は、少しも笑っていなかった。

 玲央のメッセージを見つめる目が、ひどく鋭く冷えていて。

 たぶん先輩はもう、守るだけじゃ終わらない。