私は一瞬だけ黙って、それから小さくうなずく。
「うん」
「もっと早く呼べばよかったのに」
「だって、迷惑かなって」
「迷惑なわけないだろ」
即答だった。
「お前に何かあったほうが、よっぽど困る」
「……っ」
またそういうことを。
心臓に悪い。
「先輩」
「何だ」
「ほんとにすぐ来ると思わなかったです」
「行くって言った」
「でも十分って……」
「走った」
「走った!?」
「当たり前だ」
なんでもないことみたいに言う。
でもその額にはほんの少し汗が残っていて、ほんとに急いで来てくれたんだとわかる。
「うん」
「もっと早く呼べばよかったのに」
「だって、迷惑かなって」
「迷惑なわけないだろ」
即答だった。
「お前に何かあったほうが、よっぽど困る」
「……っ」
またそういうことを。
心臓に悪い。
「先輩」
「何だ」
「ほんとにすぐ来ると思わなかったです」
「行くって言った」
「でも十分って……」
「走った」
「走った!?」
「当たり前だ」
なんでもないことみたいに言う。
でもその額にはほんの少し汗が残っていて、ほんとに急いで来てくれたんだとわかる。



