最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

「読むで」

 蓮くんが朔の手元をのぞき込み、紙の内容を声に出した。

「これ以上近づくな。次は守りきれない」

 ぞくりと背筋が冷えた。

 短い。
 でもそれだけで十分すぎるくらい、はっきりした脅しだった。

「次、って……」

 私の声が震える。

「今のが警告ってことやろな」

 蓮くんの笑みが消えている。
 冗談じゃなく、本気の顔だった。

「どうする」

 朔が氷河ノ先輩を見る。

「帰す」

 返事は迷いなく即答だった。

「えっ」

 私は思わず声を上げる。

「でも、ここで終わったら何もわからないままです」

「だからだ」

 氷河ノ先輩が私をまっすぐ見る。

「もう十分危ない」

「でも」

「胡桃」

 名前を呼ばれただけで、言葉が止まる。

「さっき、目の前で狙われたんだぞ」

「……っ」

「これ以上、お前を危険にさらす気はない」

 真剣な声。
 怒っているというより、必死だった。