最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

「俺は氷河ノ仁」

「ひ、氷河ノ先輩……助けてくれてありがとうございました」

 ぺこりと頭を下げると、氷河ノ先輩はなぜか少しだけ目を細めた。

「……その喋り方、作ってるだろ」

「へっ」

 一瞬、息が止まる。

「な、ななな何のことですかっ」

「別に」

 それ以上は何も言わず、彼は私の横を通り過ぎた。
 だけどすれ違いざま、低い声が耳に落ちる。

「無理してるとすぐバレるぞ。地味子さん」

 ぞくり、と背中が震えた。

 今の、どういう意味。
 まさか、気づかれた……?
 いやいやいや、そんなわけない。まだ何もしてないし。
 というか、私、そんなに怪しかった!?

「うぅ……初日から前途多難すぎるよぉ……」

 思わずその場でうずくまりたくなったけど、そんなことをしている場合じゃない。
 私は慌てて教室へ向かった。