最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

その日の昼休み。
 結局私は、氷河ノ先輩に半ば強引に連れられて中庭のベンチに座っていた。

「ほんとに見張るんですね……」

「言っただろ」

「ここまでとは思いませんでした」

「甘いな」

 先輩は当然みたいに私の隣に座り、買ってきた飲み物を一本差し出してくる。

「ほら」

「えっ、私にですか?」

「他に誰がいる」

「で、でも」

「いいから持て」

 押しつけるみたいに渡されて、私はあわあわしながら受け取った。

「あ、ありがとうございます……」

「ん」

 ぶっきらぼう。
 でも、ちゃんと私の好きそうな甘いミルクティーだ。

「……なんで私がこれ好きって」

「昨日、購買でそれ見てただろ」

「見てただけですよ!?」

「飲みたかったんだろ」

「っ」

 図星だった。
 昨日は買いそびれたやつだ。

「な、なんでそんな細かいところ見てるんですか……」

「見てるからだ」

「答えになってません」

「俺にはなってる」

 さらっと返されて、私はまた言葉に詰まる。
 この人、ずるい。

 そのとき。

「うわ、ほんまに一緒おる」

 聞き覚えのある関西弁とともに、鳳条蓮がベンチの背に肘を乗せた。

「氷河、独占しすぎちゃう?」

「してない」

「してるやろ」

 蓮くんはにやっと笑って、私のほうに顔を寄せる。