最強男子の過保護な溺愛が止まりません!

屋上で氷河ノ先輩に正体を見抜かれてから、数時間。

 私の心臓は、いまだに落ち着きを取り戻していなかった。

「気になったからだ」

「お前を一人にする気はない」

 ……うぅぅ、思い出しただけでだめ。
 顔が熱い。
 あれは反則だと思う。絶対に反則。

「相沢さん、さっきからずっと赤いけど大丈夫?」

「へぇっ!?」

 隣の席の女子に声をかけられて、私はびくっと肩を揺らした。

「あ、だ、大丈夫です!」

「ほんとに? 熱あるんじゃない?」

「な、ないです! 元気です!」

 ぶんぶん首を振ると、女子は少し不思議そうにしながらも笑ってくれた。

 だめだ。
 全然平常心が保ててない。

 教室の前方に視線を向けると、窓際で頬杖をついていた氷河ノ先輩と目が合った。

「っ」

 慌てて目をそらす。
 なのに数秒後、また気になって見てしまう。
 すると先輩は、当然みたいにまだこっちを見ていた。

 なんで!?
 そんなに見られたら落ち着けるわけないんだけど!?

 しかも先輩は、私があたふたしているのを見て、少しだけ口元をゆるめた。
 ……笑った。今、絶対笑った。