ミュージック・プロジェクト!

星野 紡(ほしの つむぎ)

ごく普通の中学3年生…ではない。

それは、私の通う学園が関係している。

私の通う学園 〘 白銀学園 〙は、いわゆる芸能学園だ。

芸能界に立つ新たな逸材を見つける為

そしてその卵を育てる為に作られた学園。

今活躍する芸能人の人たちも、この学園の卒業生が殆ど。

そのくらい国内屈指の実力と経歴を誇る学園だ。

私はそのプロデュース科 という、いわゆるプロデューサー志望の生徒だ。

普通の中学校とも授業の仕方が異なっていて、主に芸能界の事やプロデュース業の基本、仕事内容などを学んでいく。

そして私のような3年生からは、芸能科とペアを組んでプロデュースして発表するという実技も備わってくる。

そしてこの学園で大きな功績を残せれば、芸能界で『実力者の新人』として話題になることができるらしい。

でも私には特に優れた才能なんてなくて、劣等生だけどね…あはは…。

ガラッ

教室の扉を開け、席に座る

その瞬間、校内放送のチャイムが鳴り響いた

あれ、いつもの朝礼の時間より早い…?

『全校生徒の皆さん。おはようございます
学園長の白銀 です。』

ザワッ

その瞬間、クラス中が波立つように立ち上がったり驚いていた。

それもそのはず。

白銀学園の学園長先生は、芸能界に多大なる功績と実力を残した伝説の『アイドル』だったのだから。

つまり、この学園の憧れだ。

そんな人がどうして…

『ただいまこの場において、
─〘 ノヴァ・ミュージック・プロジェクト 〙の開催を宣言する!』


「!」

ノヴァ・ミュージック・プロジェクト…?

『通称NMP。
3年生の卒業式で行われるラストパフォーマンスステージで、パフォーマンス勝負をして貰う。
そして見事優勝した芸能科生徒には" デビューする確約 "を
プロデュース科生徒には" 大手事務所の確約 "を約束しよう』

「!」

『そしてこのNMPの参加条件として、芸能科生徒とプロデュース科生徒がペア又はグループを組んでもらう。
メンバーが決まったら、担任の教師に提出するように。
期限は1週間とする。君達の健闘を祈る』


そう学園長先生の言葉を最後に、校内放送は切れた

そして

「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」」

学園中に生徒達の叫び声が響き渡った

「事務所に入れるって事!?やばいやばいっ!」

「学園が支持してくれるって事?
やばい最強じゃん!」

「優秀してやる!」

プロデュース科の人達も凄く楽しそうで、嬉しそう。


…そして私は


「どうしようっ…」

芸能科に知り合いは居るけど、その人には頼めないし…

課題を一緒にやった子にお願いできるかな…

プロジェクトの相手を悩んでいた時、廊下からさっきとはまた違う「きゃぁぁっ!」という黄色い声援が聞こえてきて思わずビクッ とする

なにがあったのっ…?!

すると教室の扉がガラッ と開かれる

そこには、整った顔立ちをした5人の男の子達が立っていた。

もしかしてあの人達もプロジェクトの相手を探しに来たのかな…?

そんな事を考えていると、真ん中にいた黒髪の人が口を開いた

「ここに星野 紡ってやつはいるか。」

「私?」

思わず声を漏らすと、5人の男の子達と目が合った


その瞬間だった

ビビッ

「っ!」

頭に電撃が走ったような衝撃が走る

…今の、なに…?

下を向いて頭を抱えていると、頭上から「おい」と声をかけられる

「…なんでしょうか?」

「お前、俺達と組んでプロジェクトに参加しろ」

「…はい?」