尊い推しに溺愛されてます!? 【続編】

初デートの帰り道。
 夜の街は少しだけ静かで、さっきまでのにぎやかさが嘘みたいだった。

 並んで歩くレンくんの横顔は、街灯の光を受けてやわらかくきらめいている。
 今日だけで何回心臓がもたなくなったかわからない。

「楽しかった?」

 そう聞かれて、私は何度もうなずいた。

「うん。すごく楽しかった」

「よかった」

 レンくんはふっと笑って、つないだ手を少し強く握る。
 そのぬくもりだけで、胸がいっぱいになる。

「みうがずっと可愛くて、正直ずっと余裕なかった」 

「えっ」
 
「だって、笑うたびに抱きしめたくなるし」

「れ、レンくん……」

「我慢してえらかったでしょ」

 そんなの、反則に決まってる。
 私は恥ずかしくてうつむいたまま、彼の手を握り返すことしかできなかった。