尊い推しに溺愛されてます!? 【続編】

昼休み。
 クラスの男子がプリントを渡しに来てくれた時だった。

「白石、これ先生に出しといて」

「あ、ありがとう」

 ただそれだけの会話だったのに、次の瞬間、後ろから肩を抱かれた。

「レンくん!?」

 振り返ると、レンくんが少しだけ不満そうな顔をしている。

「さっきの男子と仲いいの?」
 
「えっ?普通だよ?」
 
「ふうん」

 納得していない顔。
 そのまま私の耳元に顔を寄せて、小さくささやく。

「みうは優しいから、みんな勘違いしそう」

「し、しないよ」

「するかも」

「レンくん、心配しすぎ……」

「心配じゃないよ」

 彼は少し笑って、でもその目は真剣だった。

「嫉妬してるだけ」

 その言葉に、胸がどきんと跳ねる。

「みうが他のやつに笑うと、余裕なくなる」  

「……っ」

 そんなふうに言われたら、もう何も返せない。
 するとレンくんは、困ったみたいに笑った。

「だから、あんまり可愛くしないで」

「それは無理なお願いだよ……!」

「じゃあ、俺の前だけにして」

 甘い。
 甘すぎる。
 こんなの反則だ。