「椎名さん。今日は、いつになく元気がいいですね」
先生が、くすっと笑った。みんなも、くすくす笑っている。
「す、すみません。ちょっと、声が出すぎて……」
「いいのよ。とてもいい声。……でも、もう少し、周りに合わせてね」
耳まで熱くなった。でも、隣の席の女の子が、小声で言ってくれた。
「琴葉ちゃんの声、初めてちゃんと聞いたかも。意外と、力強いんだね」
……それって、いいこと、なのかな?
◇
昼休み。日和ちゃんが「一緒に食べよ」と声をかけてくれたのは、本当に助かった。
学食は、びっくりするほど立派だった。木のトレイに、『本日のガレット』『有機野菜のスープセット』なんて、聞いたこともないメニューが並んでいる。支払いは、学生証をピッとかざすだけ。
うちの給食、揚げパンとソフト麺だよ……?
私は、いちばん安心できそうな唐揚げ定食を選んで、ご飯を大盛りにした。
「ちょっと琴葉、それ、量やばくない? 昨日、倒れたばっかりなのに」



