学園の大広間は、シャンデリアの光でまぶしいくらいだった。
天井から下がる、いくつもの光の粒。磨き上げられた大理石の床が、その光を照り返している。
長テーブルには、シェフがその場で切り分けるローストビーフや、一口サイズの前菜、校章をかたどったマカロンタワーまで並んでいた。
会場の隅では、生演奏のピアノが、静かな旋律を紡いでいる。保護者や来賓──学校に招かれた特別なお客さんらしき大人たちが、あちこちで、グラスを片手に談笑していた。
「す、すごい……」
私は、入り口で立ちすくんだ。
それからしばらくして私は、長テーブルの前で密かに困っていた。
どうしよう……。
小さなお皿に取った、見慣れない前菜──小さなパンに色とりどりの野菜が乗った、見たこともないおしゃれな料理だ。
テーブルの上には、ナイフやフォークがずらりと並んでいて、どれを使って、どうやって食べたらいいのか、全く見当がつかない。
フォークで刺したら崩れそうだし、ナイフで切るの……?



