忘れ星が降る夜、死にたがりの君と。

この街には、ある都市伝説が噂されていた。

7月7日、丘の上にある古い神社で、天の川から流れ星が現れたときに願いを込める。

すると、その願い事が必ず叶うんだって。
でも、それは無償じゃない。

願い事を叶える代償として、「大切な記憶」を忘れてしまう。

そのことから、こう呼ばれていた。

「忘れ星」と。

私も、今……この神社から願い事を告げる。

「忘れ星さま、どうか…私を――この日々から解放してっ」