「こっ、これは……違うんです!!」
私は慌てて、先輩から離れる。
「何が違うんだよ? 抱きついてきたのは事実だろ?」
「私はただ、頭が痛くて。突然クラっとして……。だから、これは事故というか」
「キミみたいな子、たまにいるんだよね〜」
ベッドから起き上がりながら、先輩が肩をすくめる。
「過激なファンの子で、俺のことを盗撮したり。あとをつけ回してきたり。いきなり抱きついてきたり」
「そういうつもりじゃ……っ!」
須藤先輩に、顎を片手でくいっと持ち上げられた。
そのまま顔を近づけられ、じっとこちらを見つめられる。
なに? 何なの?
「へぇーっ。よく見るとキミ、可愛いね。お近づきの印に、俺とキスする?」



