保健室の目覚まし係になったら、学校一の沼男に捕まりました


「……そっか。教えてくれて、ありがとう」

須藤先輩が、そっと私の手を握る。

「咲奈ちゃんは、その男に何て言われようと、今の咲奈ちゃんのままで十分魅力的だよ。少なくとも、俺はそう思ってる」

「……先輩」

「これからは、俺が何度でも言うよ。咲奈ちゃんは、可愛いって」

温かい涙が、目の縁からこぼれ落ちた。

「ねぇ。俺をこんなにもキミに夢中にさせた責任、とってくれる?」

私は自分が傷つきたくなくて、一度は先輩から離れようとしたけれど。

やっぱり私は……今でも先輩のことが好きだ。

「……はいっ。でも、本当に私でいいんですか?」

「うん。俺は、咲奈ちゃんがいい。ていうか、咲奈ちゃんしかダメなの」

「ありがとうございます。私も……好きです、先輩」

「俺も。好きだよ、咲奈ちゃん」

クスッと笑った先輩が、私の目尻の涙を指で優しく拭ってくれる。

「両想いになったんだから、咲奈ちゃん。そんなところにいないで。もっと、こっちに来てよ」

近づいた先輩の手が私の腰に回ってきて、引き寄せられる。

「ねぇ、咲奈ちゃん。俺と、悪いことしちゃおっか?」

「えっ?」

「今から二人でちょっとだけ、悪いことしよ?」

悪いこと、って?