保健室の目覚まし係になったら、学校一の沼男に捕まりました


体育祭当日。

抜けるような青空が広がっている。

秋晴れという言葉がぴったりな、雲ひとつない澄んだ空だった。

私は、緊張からかクラスカラーである水色のハチマキを頭に巻きながらも、顔が強張ってしまう。

「絶対優勝するぞーっ!」

「おーっ!!」

開会式前。グラウンドで、クラス全員で円陣を組み、気合を入れる。

私のクラスは運動部の人が多いからか、みんなのやる気が凄い。

これは、絶対に失敗できないな。

そう考えたら、余計にプレッシャーを感じてしまい、私はお腹を手でおさえた。

やがて、全校生徒がグラウンドに整列し、開会式が始まった。

校長先生の挨拶、選手宣誓、準備体操。

秋晴れの空の下、スピーカーから流れる軽快な音楽と、あちこちから聞こえる応援の声で、グラウンド全体がお祭りのような熱気に包まれていく。

開会式が終わると、いよいよプログラムがスタートする。

最初のいくつかの種目は、下級生の団体競技だった。

「次は、二年生の男子リレーです」

アナウンスが響き渡り、グラウンドの中央に、選手たちが集まってくる。

その中に、赤いハチマキを凛々しく巻いた須藤先輩の姿があった。