恐怖探偵団と死神運動会

「皆さん、お疲れ様です。よく頑張りました。皆さん全員優勝です」

二人の話が終わると、生徒たちは「さよなら〜!」と言いながら家族の元へ帰っていく。麗奈は空を見上げた。少しずつ空がオレンジに染まりかけている。

(少し寂しいな……)

麗奈が空を見上げていると、「れいにゃ〜!!」と言いながら蕾が抱き付いてきた。麗奈は思わず体勢を崩しそうになる。

「猫宮!!急に抱き付かないで!!」

「えへへ。ごめんね?」

「それで、何の用なの?親が待ってるんじゃないの?」

「お父さんたちは先に帰ってるよ。だって今から、恐怖探偵団だけで打ち上げするから!」

蕾がニコリと笑う。麗奈は「そんなの聞いてないわよ」と驚いた。翼が「今さっき決まったからな」とあくびをする。日向が目を輝かせた。

「計さんが、頑張った僕らのために特別なスイーツを作ってくれたんだって!楽しみだな!」

「クレープがいいわ!絶対クレープよ!」

はしゃぐ桜に対し、翼が「美女平。クレープはその場で作って食うもんだろ」と呆れたように息を吐く。そのやり取りを見て苦笑する麗奈に対し、亮太が笑いかけた。

「麗奈も行こうぜ!」

「……しょうがないわね」

麗奈の心から、寂しさはもう消えていた。