海に透き通る雨と海月

あぁ哀しい。

私が哀しいと雨が降る。

私は雨の日を楽しみにしています。            

あのお気に入りの水海月の傘をさせるから。

私は雨の日を楽しみにしています。 

楽しみだと思わないと胸が痛むから。

私は学校に行っていません。 

理由は特にないけれど私がいなくなっても何も変わらなく進んでいく日常が怖くなったから。          

私がいなくてもなんの支障も無いのだろうと思ったら哀しくなりました。

私は雨の日にはあの水海月の傘をさして海まで散歩に出かけます。   

白いワンピースの裾を濡らしながら、長い髪を潮風に揺らして歩く。お気に入りの海月のビニール傘を開くと、ポツポツと雨が降ってきた

「また降らせちゃったな」

みんなと瞳の色が違うのが能力者の証

私の目は、桜の花びらを水に溶かしたような、淡いうすピンク色をしている。この街の誰も持っていないその色が、私が「普通ではない」ことの何よりの証明だった。

雨が当たらないテトラポットの下いつものように傘をさして座っていると足音が聞こえてきた

「何してるのぉ?」       

びっくりしすぎて声が出なかった

誰?急に話しかけてきたの   

「こんにちはぁ〜」

「こ、こんにちは?」

「急に話しかけてごめんねぇ」

「………」

どうしよう…私学校行ってなさすぎてあんまり人と喋んないし友達もいないしどう返事いたらいいのかわかんないよ…喋るとすれば家族か猫ちゃんぐらいです…

すると男の子はやさしく笑いながら

「ねぇよかったら僕の話し相手になってくれる?」

急に話しかけられたものだからなんか首を縦に振ってしまっていた