グラウンドにはサッカー部と野球部がせっせと走り回ったりボールを追いかけたり拾ったり。
隅には陸上部が飛んだり伸びたり動き回っている。
見えないけれど近くで吹奏楽部のいろんな楽器の音も聞こえる。
ほどよく騒がしい放課後の校舎。
青春してるなあ、なんて渦中にいるわたしが思うのも変だけど。
「なんか叫んでみるか?グラウンドに向かって」
まっつんはその青春を指さしてそう言った。
本当に変な人だな、とつくづく呆れた。
でもそんなふうに言われたら、グラウンドに叫ぶよりまっつんに愚痴ったほうがマシだって思っちゃうじゃんか。
「今朝ママと喧嘩したんです」
「喧嘩?なんで?」
「……昨日約束したのに朝起こしてくれなかったから」
「ハハッ!」
「笑うなし!」
ごめんごめん、と口元に手を当ててクスクス肩を震わせるまっつん。



