「おはよう、綾瀬くん」
「……おはよう、つむぎ」
夜明け頃にウトウトとまどろみ、目が覚めた時にはベッドにつむぎの姿はなく、いつものようにキッチンからよい香りが漂ってきた。
「昨日は夜遅かったんでしょう? 今日の出勤は午後から?」
「ああ、13時から。そうだ、つむぎ、雑炊ありがとう。美味しかった」
「ううん、食べてくれてありがとう。それよりまだ7時前だし、もう少し寝ていたら?」
「いや、大丈夫」
答えながらも丈は考え込んでいた。
(『綾瀬くん』か……。やっぱり昨日のあれは俺の聞き間違いだったのか?)
するとつむぎが「どうかした?」と首を傾げる。
「いや、なんでもない。美味しそうだな、今日はオムレツ?」
「うん。とろけるチーズたっぷりだよ」
そう言って振り返るつむぎの笑顔がもうとろけている。
「可愛いな」
「ええっ? 美味しそう、じゃなくて?」
「ああ、食べちゃたいくらいだ」
「どうぞ食べて?」
たまらず丈は、つむぎを後ろから抱きしめた。
「ちょ、綾瀬くん?」
「つむぎ、食べる時間ある?」
「え? もちろん」
「よし」
丈はつむぎを抱き上げると、寝室へと向かる。
「あ、綾瀬くん! どこ行くの? オムレツは?」
「ん? つむぎのあとに食べる」
「私、食べ物じゃないよ?」
「さっき『どうぞ食べて』って言った」
「それはオムレツのことー!」
ジタバタするつむぎだったが、丈に優しくベッドで抱かれると、とろけるように幸せそうな笑みを浮かべていた。
「……おはよう、つむぎ」
夜明け頃にウトウトとまどろみ、目が覚めた時にはベッドにつむぎの姿はなく、いつものようにキッチンからよい香りが漂ってきた。
「昨日は夜遅かったんでしょう? 今日の出勤は午後から?」
「ああ、13時から。そうだ、つむぎ、雑炊ありがとう。美味しかった」
「ううん、食べてくれてありがとう。それよりまだ7時前だし、もう少し寝ていたら?」
「いや、大丈夫」
答えながらも丈は考え込んでいた。
(『綾瀬くん』か……。やっぱり昨日のあれは俺の聞き間違いだったのか?)
するとつむぎが「どうかした?」と首を傾げる。
「いや、なんでもない。美味しそうだな、今日はオムレツ?」
「うん。とろけるチーズたっぷりだよ」
そう言って振り返るつむぎの笑顔がもうとろけている。
「可愛いな」
「ええっ? 美味しそう、じゃなくて?」
「ああ、食べちゃたいくらいだ」
「どうぞ食べて?」
たまらず丈は、つむぎを後ろから抱きしめた。
「ちょ、綾瀬くん?」
「つむぎ、食べる時間ある?」
「え? もちろん」
「よし」
丈はつむぎを抱き上げると、寝室へと向かる。
「あ、綾瀬くん! どこ行くの? オムレツは?」
「ん? つむぎのあとに食べる」
「私、食べ物じゃないよ?」
「さっき『どうぞ食べて』って言った」
「それはオムレツのことー!」
ジタバタするつむぎだったが、丈に優しくベッドで抱かれると、とろけるように幸せそうな笑みを浮かべていた。



