祭りの通りを並んで歩く。
屋台の灯りが、夜をあたたかく照らしている。
「なんか不思議」
いちかが小さく笑う。
「なにが」
「前にもこうして夏祭り来たなって」
すると莉久も少し笑った。
「来たね」
「浴衣見て、理性が危ないとか言ってた」
「……言ったかも」
「言ってたよ」
ふたりで笑い合う。
あの頃は少しのことで真っ赤になって、触れるだけで心臓がうるさかった。
でも今は、そのどきどきの上に、安心がある。
離れそうで不安だった日も、嫉妬して抱きしめられた日も、全部越えてきた。
だから、今こうして隣にいることが、前よりもっと特別に思えた。
屋台の灯りが、夜をあたたかく照らしている。
「なんか不思議」
いちかが小さく笑う。
「なにが」
「前にもこうして夏祭り来たなって」
すると莉久も少し笑った。
「来たね」
「浴衣見て、理性が危ないとか言ってた」
「……言ったかも」
「言ってたよ」
ふたりで笑い合う。
あの頃は少しのことで真っ赤になって、触れるだけで心臓がうるさかった。
でも今は、そのどきどきの上に、安心がある。
離れそうで不安だった日も、嫉妬して抱きしめられた日も、全部越えてきた。
だから、今こうして隣にいることが、前よりもっと特別に思えた。



